京都での出来事

お題「誰にも信じてもらえない体験」

もう15年程前の事 特に将来の目標もなく、フリーターだった頃

朝から晩までアルバイトに明け暮れて フリーターなりに忙しく過ごしてた

そんな僕の楽しみは、たまの休みにフラッと当てもなく出かける一人旅

朝起きると点けっぱなしで寝たTVの音で目がさめる。「そうだ、京都に行こう」時計はまだ6時を差していない頃、寝起きのまんまカバンに最低限の荷物を詰めてそのまま新幹線に飛び乗った

京都に着いて当然当てもなく、駅の周辺、京都の観光マップの前で行き先を吟味して入りると、大きな赤いリュックを背負った外国人が片言の日本語と英語で話しかけてきた

どうやら彼は北欧出身のバックパッカーらしい ヨーロッパ大陸を徒歩とヒッチハイクで渡り歩き、韓国から関空に来て、友人に会うため関空からヒッチハイクで京都に来たらしい

しかし場所がわからずメモを見せながら場所を聞いて来た

当然そんなに詳しくないので、近くにあった交番に一緒に連れて行き、彼のメモをお巡りさんに見せながら彼の代わりに事情を説明した

「彼はヨーロッパからヒッチハイクで大陸縦断して来て、ゴールの友人に会うため京都まで来たのだけど、京都の地理がわからないらしいです。彼はHigashi Kyotoと書いたメモを持っており、そこに行きたいらしいんです」と。。。

するとお巡りさんも困った様子でこう言ったのです。 「ヒガシキョウトなんてそんな地名聞いたことないな、もしかしてだけど、東京都なんじゃ....」

お巡りさんと一緒にその外人さんを国道一号まで案内し、ここをまっすぐ言ったら着くよと言って、彼が持ってたスケッチブックに「東京」とだけ書いてヒッチハイクを勧めました

あれから15年、たまに彼はその後無事に友人に会えたのか?今でも気になっています