朧げなもの

人という存在はなんと朧げなものだろう

人という虚ろな器は確かにそこにあるかもしれない

しかし人の中身、心となると途端にその姿は朧げなものになる

ついさっきまで確かにそこに有ると実感していたものがある日ある時突然に不確かなものに変わってしまう

特に現代社会においては各個人が自分の番号を持ちSNSなど個人的な繋がりを容易に作れる時代になっている

これは特定の誰かと何も介さずダイレクトにコンタクトとれるという反面

そのラインさえ閉じて仕舞えばあたかも何も無かったかの様にその姿を見事に隠してしまう事もできる

文明は発展し利便性を追求しなんでも一人で完結する時代

これは世界がどんどん小さく閉ざされたものになっているに他ならない

人というもの 社会というもの 世界というもの その朧げなものの中にほんとうの繋がりは見つかるのだろうか。。。