陽炎

今年の暑さは異常だ 近年の気象状況自体がおかしいのかもしれないが、とにかく暑い。

アスファルトは溶けだしそうな程熱せられ、いつにも増して光沢を帯びている

目眩がしそうな強い日差しは容赦なく照らし辺りはユラユラと陽炎が立ち上り景色を歪めている

うだるような暑さの中行き交う人々は声もなく、ただ蝉だけが力いっぱい鳴いている

まだまだ暑さは続きそうだ

ルール

世の中には色んなルールがある 法律という名のルールだったり 常識という名のルールだったり モラルや品位なんてルールもある

多くはおそらくなぜ出来たのかもわからないルール 例えば 「人を殺してはいけません」 当たり前のルール、おそらくこれは全世界で共通だろう しかしなぜ人は人を殺してはいけないのか?

虫や家畜、その他の命はいとも簡単に奪い、特に罰せられもしないのになぜ人はダメなのか?

戦争状態であれば敵兵を銃殺してもおそらく咎められず、ひょっとしたら英雄の様に賞賛される事もあるかもしれない

環境や状況、人の価値観にさえ左右されるのがルールである その多くが大多数の「なんとなく」で出来ているように思える

最近はこのルールを掲げ大多数でルールを犯した故人を目の敵のように 吊るし上げ 暴き 叩き潰す

それこそルール違反のような気がするが 大多数がルールなこの時代では

さも正義のように一人の過ちを 吊るし上げてはほくそ笑む

本当に守らなければいけないルールなんてあるのだろうか? だとしたらそれはなぜなのだろう

みち

まっすぐ見通しが良いみちや 曲がりくねってうねうねしたみちや アップダウンが激しいみちや 険しいけもの道

人それぞれに進んできたみちがあって ときには交わったり ときには寄り添うように伸びてたり ときには複雑に入り組んだり ときには重なり合って大きなみちとなったり

その人が歩んできた軌跡がみちとなる

たとえ今は少し離れたみちだとしても いつかまた交わったり重なったりするかもしれないし、しないかもしれない

ただ初めから決まったみちはなく、みちは振り返った時に見えるもの

先が見えないのは不安かもしれないけれど 先が見えないから人はきっと頑張れる

終わりを目指して進むのはきっとそれよろもっと大変だから

先が見えないからみちだから、どこまでもみちは続いてく

朧げなもの

人という存在はなんと朧げなものだろう

人という虚ろな器は確かにそこにあるかもしれない

しかし人の中身、心となると途端にその姿は朧げなものになる

ついさっきまで確かにそこに有ると実感していたものがある日ある時突然に不確かなものに変わってしまう

特に現代社会においては各個人が自分の番号を持ちSNSなど個人的な繋がりを容易に作れる時代になっている

これは特定の誰かと何も介さずダイレクトにコンタクトとれるという反面

そのラインさえ閉じて仕舞えばあたかも何も無かったかの様にその姿を見事に隠してしまう事もできる

文明は発展し利便性を追求しなんでも一人で完結する時代

これは世界がどんどん小さく閉ざされたものになっているに他ならない

人というもの 社会というもの 世界というもの その朧げなものの中にほんとうの繋がりは見つかるのだろうか。。。

エール

世の中には謂れの無い誹謗中傷や侮辱などをして楽しむ人や、それに苦しんでいる人がいます。

集団心理を利用してたった一人も罪のないか弱い人間を大きな理由もなく攻撃するイジメをする人がいます。

それは自分を守る為かも知れない、けれど貴方に悪意がもし無くても、それが集団から逃れられない貴方の弱さだとしても貴方の行為で苦しみ踠いてる人がいる事を知ってください。

イジメや誹謗中傷で苦しんでいる人 貴方は決して弱者なんかじゃありません。 大きな力にめげそうになりながらも、一人で戦っている強い人です。 そしてきっと貴方は一人ではありません。

きっと怖くて不安で暗い闇の中で孤独を感じているかも知れません。 怖くて周りを見渡す事すら怯えているかも知れません。 でも必ず貴方にも貴方を見て思ってくれてる人はいます。 差し伸ばしてくれる手を握ってください

生きる事に疲れたり、生きる事に意味を見出せなくなったら、誰かの為に生きて見てください。

人は決して一人ではありません、 今まで貴方が生きてきた人生に、必ず貴方にも優しくしてくれた人、信頼してくれた人、愛してくれた人、少なからず絶対にいるはずです。

そんな人の為に、負けないでください。

僕は手を差し伸べ続けます。 そして握った手を握り続けます。

貴方は決して一人じゃない。 誰に何を言われても、貴方を必要としてくれる人、 貴方を理解してくれる人 信じてくれる人 愛してくれる人

たった一人でも居たらそれで良いんです。 その人の為にそこにいる事が大切な事です。

言われの無い誹謗中傷に負けないで!

貴方は貴方のままで良いんです! いつまでもいつまでも

ハレノヒ

空は青く澄んでいて 日差しは眩く大地を照らしてる

樹々は照らされて碧の碧さを更にまして そよ風に木の葉をサラサラとなびかせる

そんなイメージ

でもね、真っ白な雲に覆われて 曇天模様の空だって

雷雲が空を黒く染め上げて 恐々と稲光が空を駆け抜けてても

分厚い雲を抜き抜ければ 太陽はいつも変わらず照らし続けてる

間近な物に目が行きがちだけど 大きな視点で世界を見つめたら いつでも地球は青く輝いていて 雲の上はいつだってハレノヒ

365日ずっとずっと変わらず太陽は照らしてくれているんだもん

生きるための本能

人は知性と引き換えに 野生を失っい他の動物に比べて感覚的なものや本能の多くを失った

それでもその一部は人にも残っていて普段は眠っているがいざという時に覚醒したりもする

それを第六感と言ったり虫の知らせと言ったり

それとは別に遺伝子レベルで組み込まれた本能も少なからずある

しかし多くの人はそれを知性で説明しようとしたり理解したりする

人が生きる為に一番重要で進化した本能 それが恐怖だと思う

なぜ人は恐怖するのか?

それは生きたいから、生きようとするから

だから生命を脅かす危険のあるものに恐怖する 最大限の警戒をして命を守り抜く為の警報みたいなものだ

人は多くの感覚を退化させて生きて来た だから、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚 残った僅かながらに残った最小限の感覚を最大限に利用して生きてる

だからその内の一つを封じられると恐怖する

でも恐怖は生きる為に進化した本能

だから怖さから逃げちゃいけない 怖いから自分を辞めてはいけない

生きたい!って心が叫ぶから生きようと本能が求めるから、恐怖というアラーム鳴らす

恐怖を受け入れて向き合うことできっとその警報は鳴り止み、穏やかな時間がきっと流れるはずだから