2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

我儘

ある学者さんは他者への愛は脳科学的には存在せず、あるとしたら自己愛だけだと言う。 どんなに誰かを愛しても、誰かの為にたとえ自分を犠牲にしたとしても、それはそんな自分が愛おしいと言う自己愛なのだと。 でも私はそんな事は信じない 信じたくない 所…

流れ星

夜空をそっと眺めていると 一筋の光の線 瞬く間にその線はすーっと闇夜の空に溶けていった 宇宙を旅した小さな塵が 最後の放つ静かな光 その光にそっと願いを込める また一つ夜空に星が流れてく 誰かの小さな願いを乗せて 夜空に儚く消えていくとても綺麗な…

守るべきもの

この社会という名の大きな大きな見えないコミュニティの中で 時に何かに逆らう様に 時に流れに流される様に 何もかもは決して思い通りにはならない なっても面白くは無いのかもしれない 思い通りにならなくたって 僕が僕でいるために 必ず守るべきものがある…

停止

生きていると言うことは常に活動的であること それは肉体的にも そして思考的にも 感情的にも 生きている限りきっとそれは延々と続いていく 寝ている時ですら 呼吸をすれば寝返りも打つ 思考や感情だって夢の中へと引き継がれ ただただひたすらに続いていく …

バラバラ

頭で考えている事と 心で感じている事と 体と 全部がバラバラ 制御できない感情の渦と 冷静な考えと 身体の重さと みんなバラバラ 安堵 恐怖 不安 落着き 安らぎ 希望 次から次にめまぐるしく心は変化し 頭は必死にそれを抑えようとしている しかしそれは到…

等価交換

何かを得るには対等の対価を支払う 経済の基本的な仕組み 大きな何かを得ようとすると、大きな対価を支払わなければいけない これはきっと人生でも同じ 大切な何かを手に入れるには、大きな犠牲を払わなきゃいけない 大切ならば大切なだけ その存在が大きけ…

生きてるという事 呼吸をする事 生きてるという事 何かを感じる事 生きてるという事 何かを考える事 生きてるという事 笑う事 生きてるという事 泣く事 生きてるという事 怒る事 生きてるという事 感動する事 生きてるという事 何かを愛する事 生きてるとい…

書けない

書けない もうかれこれ小一時間 何かを書き留めたいのに 言葉が踊らない 下らない事でも 苦しい心境でも 怒りの心情でも 感謝の気持ちでも ホッとした安らぎでも 心の拠り所でも 書きたい題材はおそらくいくらでもある なのに言葉が踊らない 踊らないなんて…

空白の時間

いつからだろう 世の中のしがらみに囚われて 自由を感じられなくなったのは ルールルールに縛られて 息することも苦しかった ようやく逃げ出して来たけれど 時間の使い方がわからない すっかりと自由の楽しみ方を忘れてしまった 今は空白だらけのスケジュー…

想いやりとエゴイズム

誰かが喜ぶ顔が好きで 誰かが微笑む笑顔が好きで 誰かの役に立ちたくて 常に考える どうしたら喜ぶかな? どうしたら笑顔になってくれるかな? どうしたら役に立てるかな? そんな私はエゴイスト だってどんな考えたって人の心などは解りはしない 解りたいと…

梅雨の暑い日

真夏の様に照り返す陽射し つけ抜ける様な碧さの空 もくもくと浮かぶ綿菓子みたいな入道雲 どこを切り取っても真夏の景色 しかし何かが足りていない ふと立ち止まり耳済ませても 都会の喧騒だけが木霊する 喧騒をかき消す様な蝉の声は聞こえない まだ夏の訪…

マイノリティプライド

個性を育てよう とか 自己主張をはっきりしよう だとか 人は人 自分は自分 なんて言ってるそばから常識だとか世間体と言う名のマジョリティが襲ってくる 正義感だとか 道徳心だとか 大多数の定理を武器に襲いかかる マジョリティが正しいか? マジョリティは…

悠久なる旅路

悠久なる時を超えて果てしなく続く魂の旅路 幾重にも輪廻を転生しながらも 果てしなく続く旅路 前世の記憶もないままに それでも何かに導かれるように 目的地さえ忘れてしまった それでも迷いながらも続く旅路 一体どこに向かっているのだろう そんな考えて…

光闇

この都会の夜を煌びやかに照すネオンサイン 昼間はその存在をひた隠しているが 日の沈んだこの地上では数多の光が彩る その数多に彩られた光に人々は導かれ心踊らせ街は喧騒に包まれる 時には笑い 時には泣き 時には悩み 時には怒り 時には我を忘れ やがてネ…

カーテンの隙間から射し込む陽光 夜の名残ある部屋の中にその光は朝が来た事を告げる 強くも優しいその光が微睡みの中からそっと私を呼び覚ます カーテンを開けると薄暗かった部屋いっぱいに朝の陽射しが照す なんと心地の良い朝だろう 目一杯伸びをして朝の…

確かなもの

もし運命があるとして それが抗える事のないものだとしたら運命とは確かなものかもしれない だけど運命なんて実態のないもの あると信じてたって証明出来ない不確かなもの 運命は確かなものなのに 運命とは不確かなもの なんか不思議ね でも本当に確かなもの…

信じるという事

信じるという事 信じるという事は疑わない事では無いんだ 疑うからこそ信じる 疑うのは相手が信用できないからでは無いんだ 不安や心配そう言う自分の弱さがそうさせる 信じるとは人の言葉って書くけれど 人は時には嘘を憑く それでも信じるのは心を信じてる…

かけがえのないもの

この世にたった一つ 他では補うことも 代わりになることも出来ないもの 似たようなものは世の中に五万とあるかもしれないけど 同じものはどこにもないもの もっと丸いものや もっと歪なもの もっと硬いものや もっと柔らかいもの もっと大きなものや もっと…

心の引き出し

何かをしまっておく所 日々の出来事や経験 大切な思い出 些細な発見 大きいことも小さいことも引出しにしまっておく 後でちゃんと引出せるよう いくつもの引出しに分けて それでも毎日引出しに詰めるものは多すぎて 引出しの中からなかなか見つけられないと…

落ちつき

さっきまで騒ついていた色んな感情が 心が 不思議とだいぶ落ち着いた もちろんその揺らぎが完全に止まった訳でなく まだまだ葛藤や後悔 反省 自責の念と言うような 感情で揺らいでいる だがしかし ただ声が聞けただけで 今にも壊れてしまいそうなその大きな…

自分勝手

今まで勝手に生きてきて 弱い自分から目を逸らし 楽な方楽な方と生きてきた 当然少しづつ出来た歪みは大きさを増して いよいよ限界を迎えてた 全ては自業自得だ 今まで目を逸らしてたそ自分と向き合って 過去の自分と対峙する 嫌になる 正直逃げ出しそうにな…

小さな旅

僕は旅に出た 旅と言っても大袈裟なものでは無い 歩いて出れる程の小さな小さな旅に出た 生まれ育ったこの街で 自分の軌跡をなぞる小さな旅に 街は見違えるように変わってしまい 一見するとまるで知らない街のよう でもね街の景色は見違えるように変わっても…

ぼやけたような白い空太陽が上がってく ぼやけてはっきりとは見えなくても その光は大して弱まる事なく世界を明るく照らし出す おはよう 今日は過ごしやすそうだよ そんな挨拶が交わされているだろう 梅雨の合間 真夏のような暑さはなく 空気こそモワッと湿…

夜明けの頃

今日もようやく空が白み始める 闇夜の静寂が過ぎ去ると間も無く どこからかスズメの囀りが聞こえてくる おはよう 朝だよ さあ夜明けだよ スズメの囀りを聴きながら 少し目を瞑る努力をしてみよう

強がり

全然平気じゃない事も 大丈夫問題ないよと いつもの強がり だって仕方ない事だもの もうダメだ辛いキツイ張り裂けそうだって叫んでも何一つ解決しないから 強がってる癖に弱さが滲む ここで弱音を晒す僕はただの卑怯者 翻弄して振り回し 安息を乱して混乱さ…

高校生じゃあるまいし

高校生じゃ無いのよ! まったく! 貴女は膨れたようにそう言った 確かにその通り お互い高校生など疾うの昔の話 高校生じゃ無いのよ! その言葉は恐らくそれから色々経験を積み重ね 酸いも甘いも噛み分けて 憧れや幻想の儚さを知り そんなに初心な女じゃ無い…

不退転

少し前、この言葉をふと耳にした 不退転 知ってはいた言葉だが 意識した事はそれほどなかった言葉 ふと耳にしたその後で何故だかチラホラ目に留まる そうかきっとそれは今 私に一番必要なもの 葛藤 苦悩 反省 後悔 同情 責任感 罪と咎 それらの物に屈しない …

この世界には存在する全てに平等に 時は1秒1秒確実に常にその歩みを止める事はない なのに何故だろう いつも同じ速度で進んでいるはずの1秒が今日はやけに長く感じる たったの1秒のはずなのに遥か遥かほど長い時間にさえ感じてしまう 楽しい事笑う事を何度も…

潜水

大きな海原に小さな小舟で出て 大きく大きく息を吸い込み 勢いよく真っ逆さまに海へと飛び込む 海の中では当然呼吸は出来ない だから大きく大きく息を吸い込み 後はただただ自分の限界まで力の限りに潜って行く 初めは当然幾らかの余裕もあり 地上とは違うそ…

探し物

もうどのくらい前からからだろう ずっと探してた探し物 探してもなかなか見つからず やっと見つけたつもりが幻で 手に取ったら崩れ去る ずっと探してたその何か ようやく在り処が見つかった こんなところにあったのか まさに灯台下暗し 自分の心の奥底の暗い…