梅雨の暑い日

真夏の様に照り返す陽射し つけ抜ける様な碧さの空 もくもくと浮かぶ綿菓子みたいな入道雲

どこを切り取っても真夏の景色

しかし何かが足りていない

ふと立ち止まり耳済ませても 都会の喧騒だけが木霊する

喧騒をかき消す様な蝉の声は聞こえない

まだ夏の訪れは少し先のようだ