光闇

この都会の夜を煌びやかに照すネオンサイン

昼間はその存在をひた隠しているが 日の沈んだこの地上では数多の光が彩る

その数多に彩られた光に人々は導かれ心踊らせ街は喧騒に包まれる

時には笑い 時には泣き 時には悩み 時には怒り 時には我を忘れ

やがてネオンに魅せられた人々は闇に優しく抱かれながら眠りにつく

闇の中でこそ輝くネオンに魅せられながらも また闇を求めて帰路に就く

闇は安らぎを与え 光は活力を与える

光はその時々により表情を変え 闇はその全てを優しく包み込む

闇の中でこそ光は輝きを増し世界を彩る 光の中でこそ闇は静寂となり安らぎを生む

全くもって正反対のような存在に見えるようで 互いに惹かれあい 求めるものでもあり その本質は同じものなのかもしれない