疑心暗鬼

疑心暗鬼

些細なことでも疑いが心を満たすと辺りは暗く冷たい闇に包まれる

闇の中では辺りはよく見えず

触れるものすべてが怖くなる

恐怖はより闇を深く色濃くし

闇の世界から鬼が来る

 

鬼に負けないで

暗い闇に閉じ込められないで

 

いつでも、どこでも僕があなたを照らすから

一歩覚悟を決めるのは怖いけど

その一歩は必ず闇を照らす光になるから

 

どうか、どうか信じて

そしてこの手を掴んで

 

ここは光と闇の境界線

 

青空に広がる真っ白な雲 モクモク ふわふわ 時には空を白く塗りつぶしたり 分厚くグレーな雲は光をも遮り 透明な澄んだ雨粒を地表に注ぐ

色も形も大きさも それぞれ違う雲だけど

どんな雲も近付き過ぎたらただの霧

水が産んだ自然のアート

そんな雲をながめているとなんてちっぽけなのかなとふと思う

頑張れと言う凶器

頑張って! 頑張れ! 頑張ろう!

聞こえはいいけどこれらは時として鋭利な刃物の様に凶器と化す

出来ずに困っている時に頑張れ!と声をかけられれば、それは無理をしろ!って言われている事と同じだから

頑張る!は自分の覚悟 頑張れ!は無理の強要

もちろん使い方次第ではあるけれど、世の中には頑張れない事なんか五万とある

そして世の中に無理をしてでも頑張らなきゃいけない事なんてほとんどない

頑張ろう!!って苦しんでいる人 本当に頑張らなきゃダメですか?

頑張れって励ましてる人 無責任に言っていませんか?無理を強要してませんか?

この世から頑張れと言う凶器をなくそう 頑張ったね。無理しなくていいんだよ。 やれる事をやれる範囲でやればいい

失敗

はしゃいでしまった 嬉しさに舞い上がると足元をすくわれる

常に石橋を叩いて それこそ臆病な僕は叩き壊れそうなほど叩いて おどおどしながら慎重に慎重にいつもはそうなのに

何度となく経験もしているのにまたやらかした

嬉しかったりテンションが上がったり 気持ちが高揚するとすぐに調子にのる そして周りへの気配りを忘れ盲目になり 積み上げたものが一気に崩れ去る

慎重に慎重に、丁寧に丁寧に 大切な事ならなおさら慎重に 少しづつ、ゆっくりと積み上げたものが音を立てる間も無く崩れ去る

わかっていた事なのに なんて最低で愚かな人間だろう

僕の愚かさが白く透き通った美しい澄んだ水の様な心をドス黒く汚してしまった

自己嫌悪なんか生ぬるく、いくら嫌悪したところでそれは紛れも無い事実であり、言い逃れのしようもなく間違いなく自分自身なのだから

失敗は成功の母と言う言葉を聞いた事がある しかしそれは単なる言い訳にしか過ぎず現実はもっと残酷だ 取り返しのつかない失敗なんか山程ある

全ては僕の罪でしか無い

無力感

僕は無力だ。 もちろん万能だと、何でも解決出来るスーパーマンだと驕るつもりはない。

欲しいのはただ少しだけ。 ほんの少しだけでも分かり合える心と 寄りかかられても支えられるだけのわずかな力

でも僕にはそれすらない 何かをしようとすればただ空回り 支えるつもりが押し潰し

今僕に出来ることは何もせず、ただただそっと見守る事だけ

僕はこの無力感を忘れぬようしっかりと心に書き留めて今はひとまず眠りに就こう

我儘

ある学者さんは他者への愛は脳科学的には存在せず、あるとしたら自己愛だけだと言う。

どんなに誰かを愛しても、誰かの為にたとえ自分を犠牲にしたとしても、それはそんな自分が愛おしいと言う自己愛なのだと。

でも私はそんな事は信じない 信じたくない

所詮科学なんか人の理解の範囲の中での事でしかないのだから

でもそれでも悩むのだ

本当にこれは誰かの為なのか? 自己満足でしか無いのではないか?

思いやろうと思えば思うほどに 悩めば悩むほどに 私はただの我儘でしか無いのかもしれない

流れ星

夜空をそっと眺めていると 一筋の光の線

瞬く間にその線はすーっと闇夜の空に溶けていった

宇宙を旅した小さな塵が 最後の放つ静かな光

その光にそっと願いを込める

また一つ夜空に星が流れてく 誰かの小さな願いを乗せて

夜空に儚く消えていくとても綺麗な流れ星