失敗

はしゃいでしまった 嬉しさに舞い上がると足元をすくわれる

常に石橋を叩いて それこそ臆病な僕は叩き壊れそうなほど叩いて おどおどしながら慎重に慎重にいつもはそうなのに

何度となく経験もしているのにまたやらかした

嬉しかったりテンションが上がったり 気持ちが高揚するとすぐに調子にのる そして周りへの気配りを忘れ盲目になり 積み上げたものが一気に崩れ去る

慎重に慎重に、丁寧に丁寧に 大切な事ならなおさら慎重に 少しづつ、ゆっくりと積み上げたものが音を立てる間も無く崩れ去る

わかっていた事なのに なんて最低で愚かな人間だろう

僕の愚かさが白く透き通った美しい澄んだ水の様な心をドス黒く汚してしまった

自己嫌悪なんか生ぬるく、いくら嫌悪したところでそれは紛れも無い事実であり、言い逃れのしようもなく間違いなく自分自身なのだから

失敗は成功の母と言う言葉を聞いた事がある しかしそれは単なる言い訳にしか過ぎず現実はもっと残酷だ 取り返しのつかない失敗なんか山程ある

全ては僕の罪でしか無い