深酒

元々酒に携わる仕事をしていたので酒は嫌いでは無い

しかし酒は飲むもので飲まれるものでは無い

酒だって造り手の思いもあれば味わって呑みたいものだ

しかし酒には魔力があるのもまた事実

最近何をしてもスッキリせず 空回りも続き 夜はまともに眠れない

そこで旧友を久々に呼び出し、安い酒を飲みに出た

元々酒は好きだが強くは無い

しかし今日は浴びるように呑んだ。 生中を3杯飲み ジャスミン杯を2杯飲み レモンミントサワーを4杯のんで ワインも1本空けた

普段であればとっくに酩酊し、頭痛と吐き気に襲われ、歩くのもままならなくなる量だ

しかし全くというほど酔いが来ない 若干の頭痛はあるものの、目は冴え意識もはっきりとしている

何より今こうやってここに綴れている事がそれを証明している

酒の魔力ですら今の私には効果は無いらしい

少しの救いは呑んでいた間に少しでも朝が近づいた事だろうか

まだまだ夜は長そうだ 今日もまた熟睡とは程遠い微睡みの中で ひたすら自分と対峙する時を過ごすのだろう